ミドルペアがターンAIに遭遇【Snowie】

こんにちは。TOMOです。

ポーカー、ゲーム(Nintendo Switch)、youtubeで一日が終わる日々を過ごしている今日この頃ですが、youtubeで観るのもポーカー関連が多いです。

そして続々と増えているポーカーyoutubeチャンネルですが、やはり長くクオリティの高い世界のヨコサワチャンネルは別格に面白く愛着もあります。

そんな世界のヨコサワチャンネルで
【日本一VS日本一】ポーカープロが人生を賭けてガチで勝負してみた!!!!!!!!

という動画が一ヶ月前に上がり、全ハンドを解説するバージョンがサブチャンネルで公開されています。


そして6個ある動画のラスト動画のラストハンド。

このハンドについて、海外でもよくお会いする方から「ちょっと検証して」とLINEを貰いました。

動画の中でこんな発言がされています。
ヒロキさん「終わった後にいわゆるゲーム理論的に正しいのかどうかっていうことを算出してくれるようなソフトウェアに叩いたところどうだったんですか?」
ヨコサワさん「ま、100%コールと(算出された)」

このことは僕も質問をくれた方もお互い認識しつつ、
ではエフェクティブスタックがもっとあった場合ってどうなる?
ということを検証して欲しいという趣旨のLINEでした。


動画でも語っているように、ヨコサワさん側の98sがコールで正解なことは僕レベルでも感覚的に分かることではあります。

しかし、ではどの程度のスタックでオールインされたらダウンになるか

という問題になると答えに窮してしまいます。


いやー、しかし上手い方は良い疑問が浮かぶなーと思いながら検証してみました。

伝えるべきことを伝えた後、自分の悪い癖で細かすぎる部分まで検証し始めてしまったので、せっかくなのでブログにもまとめています。


動画の中では具体的になんのツールを使ったのかは言及されていませんが、ヘッズアップという性質上もし違うソフトでも大きな差になることは無いと考えつつ、手元にあるSnowieを活用しています。

どんなハンドだったのかについては是非動画をご覧ください。

そしてこれから動画を見ようとしている方はネタバレになってしまうので、動画を見てから気になったら戻ってきてくださればと思います。


まず、動画内でのスタックを念のため検証します。
※Snowieの仕様上、実際のヘッズアップの10分の1の額での検証となっています。

【検証1】
ポット:2,060
エフェクティブスタック:2,500
1.PNG

→結論:100%コール推奨

Snowie先生曰く、動画内でヨコサワさんがお話されている通り100%コールの結果です。


【検証2】
ポット:2,060
エフェクティブスタック:5,440(ヨコサワさんと同スタック)2.png


→結論:100%フォールド推奨

先輩からのLINEではこのスタック量(ヨコサワさんのスタック)で検証してみてほしいとのことだったので、次に調べてみました。

正直僕にはどっちなのか検討つかなかったですが、コールとフォールドの混合戦略ではなく100%フォールドとのことです。

ポットの2倍以上になるので、ブラフキャッチするにしても厳しいということですね。


ちなみにこのスタックでのヒロキさん側のオールインレンジはAAとストレートドローに二極化しています。
3.PNG

約3回に1回Kヒットに勝っているAAで、約3回に2回はドロー。

あれ、となるとヨコサワさんの98s側は勝率50%超えてそう??

ということで地味にめんどくさい集計をしたところ、以下の通りオールインレンジに対して98sは59%の勝率がありました。
4.png

でも100%フォールド。

このブログでも何度か話題にしていますが、
1ハンド単位で見ると期待値最大じゃないプレイが、様々なボードとハンドの集合を鑑みた時にエクスプロイトされない最適なプレイになるんだー
って奴だということにしておきます。

このへんのSnowieの細かい仕様が気になる方はこの記事を参照ください;


兎にも角にも、この2つの検証で、
エフェクティブスタック(有効スタック)が2,500~5,440の間にフォールドとコールの境目があるはず
ということが分かりました。

あとはもうチューリングマシンになった気分で、その値を気合で探っていきます。

ここからはキャプチャを省き、結果だけ記載していきます。

【検証3】
エフェクティブスタック:3,500
→結論:100%コール推奨

【検証4】
エフェクティブスタック:4,000
→結論:100%コール推奨

【検証5】
エフェクティブスタック:4,120(ポットの2倍)
→結論:100%コール推奨

【検証6】
エフェクティブスタック:4,500
→結論:100%フォールド推奨

【検証7】
エフェクティブスタック:4,200
→結論:100%フォールド推奨

【検証8】
エフェクティブスタック:4,121(ポットの2倍+1)
→結論:100%コール推奨

【検証9】
エフェクティブスタック:4,150
→結論:100%コール推奨

【検証10】
エフェクティブスタック:4,170
→結論:100%フォールド推奨

【検証11】
エフェクティブスタック:4,160
→結論:100%コール推奨

【検証12】
エフェクティブスタック:4,165
→結論:100%コール推奨

【検証13】
エフェクティブスタック:4,166
→結論:100%コール推奨

【検証14】
エフェクティブスタック:4,167
→結論:100%フォールド推奨

14回の検証の末、
4,166までコール、4,167でフォールド
という結論になりました。

ちなみにこの2つのEV差はこうなりました。


エフェクティブスタック:4,166
 →フォールドEV0.00
  コールEV0.01
6.PNG

エフェクティブスタック:4,167
 →フォールドEV0.00
  コールEV-5.67
5.PNG


なんでこの誤差みたいな1の差にこんなにEV差があるねん!
と、ツッコミが我慢できません。
(EVの単位は「BB」です。ここでは5.68差があるので、1多いことにより568の差が出るといった意味合いになります)


が、最近Snowie先生のことが今までより分かってきた自分は
(恐らくこの境目で、ヒロキさん側のオールインレンジがガラッと変わるんだろうな)
と予測しました。

そしてレンジアドバイスを見比べたところ……
一緒!

7.png
8.png

誤差で小数点第2位が違う部分がありますが、結論は一緒!

分かってきたと思ったら突き放されるこの感じ。

相変わらず謎に包まれているSnowie先生ですが、数億数兆と検証してきたAIソフトの回答は上記の通りでした。

ポットの何倍が境目?と問題を言い換えると
 ポットの2.022倍
が回答になります。

なんとも人間には想像のし難い数字です。


いやーしかし。

この前の専業(=プロ)の方のツイッターの返信もそうですが、上手い人は思考が深いですね。

今回の検証に至ったLINEをくれた方は、日本人の賞金ランキングでTOP100に入られている方です。
(ちなみに僕はTOP200にすら入っていません)


一つひとつのハンドに対して、疑問に感じたら
・どんなアクションが正しかったのか
を検証するのは上手くなるためには当たり前の行為ですが、一歩進んで
この場合は? あの場合は?
と自分で問いを作って点ではなく面で学習していくことが知識の差別化/深堀りに繋がります。

これはポーカーに限らず数学の勉強等にも通じる話かと思いますが、できる人はやっぱり自然とそれを実行していますね。

日々勉強、自分も意識的にしていきたいものです。


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